2008-01-01から1年間の記事一覧

大晦日[行事]

平成20年の「*大晦日」です。 「*大晦(おおつごもり)」は、一年で最後の月隠ということか。悲喜こもごもの一年であった。来年の干支である牛(水牛)にお乗りになられた大威徳明王である。 牛歩の如くゆっくりでも確実に歩みたいものだ。ついつい山科の醍…

赤い実

*[季節] 今日30日は「*小晦日」(こつごもり)とされるのだが、本来晦日とは30日のことを指す言葉だったはずです。 三十日(みそか)ですから小晦日(こつごもり)は29日ということになるのだが、何故か30日の今日、小晦日とよぶ。「廿九日立春なれば 春や来…

梅と迎春花

*[今日の一輪] 例年なら、一輪二輪咲き始めている「*黄梅」が今年はまだ咲いてくれない。 最近は、「*雲南黄梅」(オウバイモドキ)をあちらこちらで見かけるのだが、「*黄梅」は見かけることが少なくなった。 「*迎春花」ともされるこの「*黄梅」が咲き出す…

綿毛

*[知恵]「*綿毛」を「*冠毛」とよぶのだが綿毛の方が優しく感じる。 綿毛の下についている種(種子)が、風によって飛散させることで子孫を残す事を試みる。 ノボロギク(Senecio vulgaris L.) posted by (C)ドラ猫往々にして勢力分布図を広げているものは…

茅に想う自分の人生]

道端に「*メリケンカルカヤ」を見つけた。 最近では珍しくないのだが「メリケン刈茅」と書く。 「*刈り茅」とは言うものの刈るというよりは抜かれるのだが。 枯れた「刈茅」を眺めながらの師走の一時、忙しさを忘れ、茅葺に想いを馳せていた。 メリケンカル…

クリスマスの夜

少し神様や仏様に好かれて早く旅立たれた方たちも今夜はゆっくりなさってください。今は葉が落ちてしまった「*桜」の木々も春には間違いなく花を咲かせてくれます。ソメイヨシノ(Cerasus x yedoensis (Matsum.) A.V.Vassil.) posted by (C)ドラ猫ヤマザク…

終い天神

*[行事]12月25は「*終い天神」で京都の行事の締めくくりとなる。 新春は1月25日の「*初天神」、2月25日は「*梅花祭」と続いていく。「東風吹かば匂ひおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」「*北野さん」の「*梅」も咲きだすはずです。自宅近くでも「*梅の蕾…

蝋梅

*[今日の一輪] 「*春の香り」の一つである「*蝋梅」が、先週から咲き出しました。 蝋梅、唐蝋梅、素芯蝋梅共に江戸時代の移入だという。今日街の中は、クリスマス一色ですが色々な難題を残したまま国会が閉会をし、来年の見通しも立たない状態の方も多くいる…

花さふらん

*[今日の一輪] 「*冬至」は太陽が復活する大事な日とされ、古くは「*冬至」を一年の始まりとしたとの記述もあり、この日から日の出の時間が少しずつですが確実に早くなるのと共に、草花も春に向けて準備を始めているのです。今年も残り10日を切り忙しなくな…

蓮華草

*[今日の一輪]「*蓮華草」を正式な和名で「*ゲンゲ(紫雲英)」という。 この記事を書いているのが22日になってしまっているのだが記事を書き始めた21日は弘法さん(東寺)の「仕舞い弘法」でした。この東寺さんの市には得意先が近所にあったおかげで、毎月…

一陽来復

*[季節]今年(2008年)二十四節気の一つである「*冬至」は12月21日とされる。「*冬至」が過ぎると日ごとに日の出の時間は早くはなるのだが寒さは厳しくなる。 穴八幡では冬至祭りが行なわれます。日の長さを影の長さに置き換え、季節や時間を感じとっていた…

唐子

*[今日の一輪]椿の中で「*唐子咲き」というものがある。 唐子とは、江戸時代の子供の髪型、「唐子」に見立てたものだろう説明を受けて江戸時代の髪型を調べてみたのだが明確に書かれたものは見つからなかった。江戸時代の「男の子の結髪」としては、芥子坊主…

石蕗今日の一輪]

「わが庭の 石蕗の花 咲きそめて ニ日晴れつつ けふぞ曇れる」 (斉藤茂吉)海岸の石蕗は、10月中旬には開花を初めている。 「*石蕗」、「艶蕗」、「款冬」、「艶葉蕗」等の文字があてられているが 「*石蕗」は、海岸の岩場に咲く蕗の意味とされ現実に自生種…

光源氏

*[今日の一輪]「*光源氏」と名前がつけられている椿である。 淡紅地に紅の縦絞りや白覆輪が入る牡丹咲き散しべというのが特徴なのだが、大輪の花という理由で下を向いて咲くことが多い。江戸時代末期には栽培をされていて、福沢諭吉が慶應義塾を創立当時には…

ハルシオン[今日の一輪]

2008年の初冬と春に咲いていた「*春紫苑」です。和名は和名は、牧野富太郎氏の命名で春咲きの紫苑からとさ「*春紫苑」(ハルシオン)、「*紅花姫女苑」(ベニバナヒメジョオン)、「*春女苑」(ハルジョオン)の別名もある。 ハルジオン(Erigeron philadelp…

南天[今日の一輪]

「暮レニノゾミ 中宮ノ権ノ大夫 南天竺ヲ選バレ 前栽ニ之ヲ植ウ」 藤原定家「明月記」寛喜二年六月二十二日寛喜二年は、西暦1230年ですから鎌倉時代には栽植がなされていたということでしょうか。 金閣寺 「*夕佳亭」の床柱が南天の床柱だという事は有名な話…

雪椿

*[今日の一輪] 「風さそふ 花よりもなほ 我もまた 春のなごりを いかにとやせん」浅野内匠頭の辞世の句とされるのだが、西暦1701年(元禄14旧暦の3月14日に旧一関藩の藩主・田村家で切腹をしたとされるのだが、旧暦の3月14日は、今でいうと2月7日前後とな…

子らよ

*[自分の人生] 寒い雨の中でも凛として自分色を保ち続ける「*ハボタン」(葉牡丹):Brassica oleracea L. var. acephala DC. f. tricolor Hort留めおいた雨の一滴がレンズの役割を果たし光輝いています。ハボタン(Brassica oleracea L. var. acephala DC. …

スイセン[今日の一輪]

水仙の別名を「*雪中花」というそうだ。 古書のよれば「在人称人仙,在地称地仙,在天称天仙,在水称水仙」から水仙(スイセン)と名前がつけられたようで、和名は漢名の「*水仙」の音読みのようだ。漢名での別名が、金盞銀臺とあり小さい杯(tazza)と同義…

寒椿[今日の一輪]

関西では「*シシガシラ」といわれる横に這うタイプが多いのですが、関東でタチカンツバキが多いようです。 オシベの一部が弁化をするものも見かける。(タチカンツバキに関する記事)「*獅子頭」(Camellia x hiemalis 'Shishigashira') シシガシラ(獅子頭…

藪椿[今日の一輪]

「紫者 灰指物曽 海石榴市之 八十街尓 相兒哉誰」 (作者 不明) 「むらさきは はいさすものそ つばいちの やそのちまたに あへるこやたれ」むらさきの媒染剤としての「*藪椿」の灰(山灰と称す)を用いられる事は古くから知られ、アルミニウムイオンを多く…

有楽

*[今日の一輪]織田信長の実弟で武士であり茶人の織田有楽斎に因む「ウラク」である。有楽斎については、武野紹鴎の弟子であったとする説や利休居士の利休七哲の一人であったりと諸説ある。「ワビスケ」は、このウラク「*有楽」の実生であるという説は、実証…

楓[季節]

木に風と書いて「*カエデ」と読ませている。ところが本来は「*楓」と書いてマンサク科の「フウ」をさす言葉だと知る人間は少ないように思う。 「フウ」外来種リストによると1727年に中国から移入をされたとされている植物で学名は下記のようである(YLIST) …

胡蝶侘助[今日の一輪]

「*胡蝶侘助」とはそもそもどんな意味なのだろうか。 「胡蝶」は、大辞林によると (1)蝶のこと。[季]春。 (2)家紋の一。羽を開いた蝶を真上から描いたもの。 (3)「胡蝶楽(こちようらく)」の略。 (4)源氏物語の巻名。第二四帖。コチョウワビ…