唐子

*[今日の一輪]

椿の中で「*唐子咲き」というものがある。
唐子とは、江戸時代の子供の髪型、「唐子」に見立てたものだろう説明を受けて江戸時代の髪型を調べてみたのだが明確に書かれたものは見つからなかった。

江戸時代の「男の子の結髪」としては、芥子坊主/盆の窪/奴/芥子坊/角大師/角 前髪/下撫/角前等があり「女の子の結髪」に唐子がみられ「女性の結髪」としても割唐子なるものがみられた。

子連れ狼」拝大五朗の芥子坊主のような形をイメージをしていた自分には、「朧」にしかイメージが出来ないのだが御所人形のような三頭身の子供の絵に書かれているようなイメージなのだろうか。

「*紅唐子」(Camellia japonica 'Benikarako')京都に住んでいた自分は”日光(ジッコウ)”と呼んでいた。中部では”「*紅卜伴」”
ベニカラコ(紅唐子)
ベニカラコ(紅唐子) posted by (C)ドラ猫

しかし、「唐子髪」に関しては草本図譜さんの記事を引用をさせていただくと
(ここから引用)
江戸時代の子供の髪型、「唐子」に見立てたものだろう。「唐子」とは左右と頭頂、あるいは前髪を残して剃った、主に女の子の髪型。(ここまで引用)

又、知人に尋ねたのだが、唐子髪は、唐輪の原型では?の答えに迷路に迷い込んでしまった。

「*白ト伴」(Camellia japonica ‘Shirobokuhan’)白ト伴は年末に咲くが、白唐子は節分に咲く。
シロボクハン(白ト伴)
シロボクハン(白ト伴) posted by (C)ドラ猫

ようやく「*唐子」に関してのヒントを頂いたのだが、中国風の髪型で上部一箇所や二箇所を結び、それ以外はそり落とすのが基本で、御宮さん行事の子供用の装いだという。
(理解ができたような出来ないような?)


「*ト伴」(Camellia japonica ‘Bokuhan’)”月光(ガッコウ)”という。
ガッコウ(月光)
ガッコウ(月光) posted by (C)ドラ猫

「*ト伴」の「ト」は占いという意味を持つ。
泉州貝塚願泉寺が現在でも存在をしているのだが、無住であったこの寺を再興をした「*卜半斉了珍和尚」がこの椿を所有していたと言われ、沢庵和尚の命名と伝えられている。
推測でここまで辿りついたのだが、観光協会には載っているとブログにしてから聞いた。

但し年代を考えると初代ではなく次代の卜半斎了閑和尚と沢庵和尚との出会いでの話しの可能性も残る。

卜半斉了珍は、徳大寺の家系とされ日野内光の次男という(和泉藤原家)。