雪椿
*[今日の一輪]
「風さそふ 花よりもなほ 我もまた
春のなごりを いかにとやせん」
浅野内匠頭の辞世の句とされるのだが、西暦1701年(元禄14旧暦の3月14日に旧一関藩の藩主・田村家で切腹をしたとされるのだが、旧暦の3月14日は、今でいうと2月7日前後となる。
真偽は不明だが、辞世の句を残したとするならば、「春のなごりを」と詠うことに首をかしげてしまう。
当然、桜の季節には早いわけで梅が咲き出した頃であろうか。
雪に椿も風情がある。
ユキツバキ‘オトメツバキ(乙女椿)’Camellia rusticana 'Otometsubaki'
オトメツバキ(乙女椿、Camellia rusticana 'Otometsubaki') posted by (C)ドラ猫
「*ユキツバキ」(雪椿)の葉柄は、「*ヤブツバキ」(藪椿)の葉柄と比べると短く微毛が生えている。
(ヤブツバキには、微毛は見られない)
ユキツバキの園芸品種としてはよく知られているオトメツバキである。
ユキツバキがヤブツバキとは別種である事が明確にされたのは、1947年とされている。
しかしこの「*オトメツバキ」は江戸時代から栽培されていて植木屋の中では別種では?とされていた。
Camellia japonica L. subsp. rusticana (Honda) Kitam. ユキツバキ 標準
Camellia japonica L. var. decumbens Sugim. ユキツバキ
Camellia japonica L. var. rusticana (Honda) Tuyama ユキツバキ
Camellia rusticana Honda ユキツバキ
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2008年12月14日).