ハチス(蓮)[季節]

野生化をした蓮を見かけたことがあるだろうか記憶を辿ってみた。子供の頃にかすかに記憶があるような気がしたが、はっきり断定はできない。


どこの、町や村ににも沼や池があった記憶があるのだが、最近は手付かずの小さな池や沼は見かけることは皆無に近い。何処からこんなに湧いてくるのだろうと思えるくらいの鮒が釣れたり、沼や池で水中昆虫を獲った記憶がある。その頃見たのは、ヒツジグサだったのだろうか。


蓮の葉は、墓参りの季節は間違いなくお目にかかる。近くでレンコンを栽培をしていた記憶はない。
野生(帰化)の北限は、宮城県とも聞き及ぶがどうなのだろうか?


大賀蓮は、千葉の検見川の草炭を燃料不足のおり、偶然にも丸木舟を発見をしたことからの発見であるが、縄文期には蓮が日本に持ち込まれていたことを示すものとされたが、その後の正確な時代を測定をしたところ、弥生時代以前(弥生後期とされた記述もある)とされた経緯がある。最近は、あちらこちらで大賀蓮の子孫が観られる。


蓮の原産地がインド亜大陸とその周辺とされる期日を見かけるたびに、弥生時代前に、日本にどのように持ち込まれたのか不思議に思う。まして行田蓮に至っては3000年前という時代まで遡ることになる。


当然、万葉集でも詠まれているのだが、花を詠んだものではなく、葉を詠んだものように思える。(現実にそのような解釈されているようだ)


「勝間田の、池は我れ知る、蓮なし、しか言ふ君が、鬚なきごとし」


新田部皇子が勝間田の池を詠んでいることから、天武天皇または、新田部皇子の居住地の近くに存在をしたものと推察される。

もっとも古くは、「古事記」にも載せられている。
「日下江の 入江の蓮は花蓮 身の盛り人と羨しきろかも」
(今の東大阪の稲田なら、自分の会社の.......)



スイレンを含んだハスの総称をサンスクリット語で、パドマ (蓮華)とよび、その中には、下記の5種存在をするとされる。蓮華は、蓮(本来は実・または葉)の華という意味。
カマラ (紅蓮華)
プンダリーカ (白蓮華、芬陀利華)
ウトパラ (青蓮華、優鉢華・優鉢羅華)
ニーロートパラ (青蓮)
クムダ (白睡蓮、日本では未草・ホワイト ポンド リリー、黄蓮華?)
このうち、仏典では白蓮華、紅蓮華、青蓮華、黄蓮華が登場するが、青蓮華と黄蓮華は睡蓮だという。


しかしBGPlants(YList)では、下記の2種となる
Nelumbo lutea Willd.  キバナバス 標準 
Nelumbo nucifera Gaertn.  ハス 標準 


ハスの別名ハチスは、果托の形からとされる。
ハスの区別の仕方には、次のような考え方もある。
花蓮:花を観賞するためのもの
藕蓮:レンコンを採るためのもの
子蓮:実を採るためのもの
呼び名は違うが、同じもの。


蓮は、本来実をさす。
漢名の別名では、荷花、芙蓉、水芙蓉とあり、荷花の荷は葉をさし、芙蓉は花をさす。
ハスの花を芙蓉とし、フヨウ(芙蓉:Hibiscus mutabilis L.)は、ハスの花に似ていることからとされる。
そこから、ハスは「水芙蓉」、フヨウは「木芙蓉」としたものを見かけたこともある。

蓮華草は、蓮の花に似ている草であるとの意味なのだが、似ているといると言われれば似ているし、似ていないといわれれば?




ハス(Nelumbo nucifera Gaertn.)
ハス(Nelumbo nucifera Gaertn.) posted by (C)ドラ猫




ハス(Nelumbo nucifera Gaertn.)
ハス(Nelumbo nucifera Gaertn.) posted by (C)ドラ猫



米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2009年7月19日).

百合[季節]


立てばシャクヤク、座ればボタン、歩く姿はユリの花とは、美人をたとえた花として有名

ユリネとされ食すのは、ヤマユリオニユリコオニユリ、ヒメユリである。
万葉集
20巻4369 「筑波嶺(ツクバネ)のさ百合(ユル)の花の夜床(ユドコ)にも愛(カナ)しけ妹ぞ昼もかなしけ」
ここで、「さ百合」とされるものをササユリと解されているものも見かけるが、ササユリの北限は、南伊豆の天神原とされる事から、筑波には生育はしていない事になる。
その点を考えると、ヤマユリとした方が無理がないようにも思える。


ヒメカンゾウ(Hemerocallis dumortieri C.Morren var. dumortieri)
ヒメカンゾウ(Hemerocallis dumortieri C.Morren var. dumortieri) posted by (C)ドラ猫



      スカシユリ(Lilium x elegans Thunb.)園芸種
スカシユリ(Lilium x elegans Thunb.)園芸種 posted by (C)ドラ猫




ヤブカンゾウ(Hemerocallis fulva L. var. kwanso Regel)
ヤブカンゾウ(Hemerocallis fulva L. var. kwanso Regel) posted by (C)ドラ猫


例年同じ場所に咲くのだが、今年は、異様に紅い。ベニカンゾウの名前もある事はあるのだが?
ヘメロカリスと交雑をした?

     ノカンゾウ(Hemerocallis fulva L. var. longituba (Miq.) Maxim.)
ノカンゾウ(Hemerocallis fulva L. var. longituba (Miq.) Maxim.) posted by (C)ドラ猫



ヤマユリ(Lilium auratum Lindl.)
ヤマユリ(Lilium auratum Lindl.) posted by (C)ドラ猫




      ハマオモト(Crinum asiaticum L. var. japonicum Baker)
ハマオモト(Crinum asiaticum L. var. japonicum Baker) posted by (C)ドラ猫




ハマカンゾウ(Hemerocallis fulva L. var. littorea (Makino) M. Hotta)
ハマカンゾウ(Hemerocallis fulva L. var. littorea (Makino) M. Hotta) posted by (C)ドラ猫




      シンテッポウユリ(Lilium x formolongo hort.)
シンテッポウユリ(Lilium x formolongo hort.) posted by (C)ドラ猫




タカサゴユリ(Lilium formosanum Wall.)
タカサゴユリ(Lilium formosanum Wall.) posted by (C)ドラ猫





      ヘメロカリス(Hemerocallis hybrida hort.)
ヘメロカリス(Hemerocallis hybrida hort.) posted by (C)ドラ猫


Hemerocallis dumortieri C.Morren var. dumortieri  ヒメカンゾウ 標準 
Lilium maculatum Thunb.  スカシユリ 標準 
Hemerocallis fulva L. var. fulva  ホンカンゾウ 標準 
Hemerocallis fulva L. var. kwanso Regel  ヤブカンゾウ 標準 
Hemerocallis dumortieri C.Morren var. dumortieri  ヒメカンゾウ 標準 
Hemerocallis fulva L. var. littorea (Makino) M.Hotta  ハマカンゾウ 標準 
Lilium x formolongo Hort.  シンテッポウユリ 標準 
Lilium formosanum A.Wallace  タカサゴユリ 標準 
Hemerocallis ヘメロカリス属の総称

米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名?学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2009年7月5日).

半夏生[季節]


7月2日は、半夏生(半夏至)であった。
夏至から数えて11日目。「はんげ・はげ」ともいう。 雑節(七十二候)の一つでもある。

礼記』策六「月令」の「仲夏之月」粂を見ると、その冒頭の楽器修整の記事から始まり、薦黍の礼や禁忌・謹戒等を説く。(参照 五月五日の詩宴 : 天智天皇七年の肆宴について=廣岡 義隆)
http://miuse.mie-u.ac.jp:8080/bitstream/10076/6468/1/AN101977030050007.pdf
【十三経注疏一本、巻十六ノ七、2964】
鹿角解。牒始鳴。半夏生。木董榮。
鹿の角靡ち、蝉始めて鳴く。半夏のくさは生じ、木董は花さく。

梅雨の終期 にあたると共に、田植えの最終期とみなす。八十八夜と共に江戸時代(この引用は、天地天皇の頃)の農民にとっては重要な雑節の一つとされている。
「半夏半」とは、半夏生後の田植えは収穫が少ないという意味である。
「半夏」とは畑地に生えるカラスビシャクのことで、6月に鞘をつける。半夏生とはそれが生える時期をさす。
禁忌・謹戒では、この日に、田畑に入ること、又は竹林に入ることを禁じ、畑の作物の種まきの終わりとする。農耕に関しては、慎みの日となす。

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仲夏の月〔五月〕。小暑至る。蟷螂(たうらう。カマキリ)生まれ、鵙(げき。モズ)始めて鳴き、反舌(モズの仲間とされるが、ウグイスとする説もある声無し。
是の月や、農乃ち黍を登(すす)む。天子乃ち雛を以て黍を嘗む。羞(すす)むるに含桃を以てし、先づ寝廟に薦む。民に令して藍を艾(か)りて以て染むること毋く、灰を焼くこと毋く、布を暴すこと毋く、門閭(もんりょ)は閉づること毋く、関市索(もと)むること毋からしむ。
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カラスビシャク(Pinellia ternata (Thunb.) Breitenb.)の和名は、仏焔包の形からとされYLisaでの別名もハンゲとされる。また、この日の雨は「半夏雨」(はんげあめ)といい、大雨になることが多いともされる。


        IMG_0450カラスビシャク
IMG_0450カラスビシャク posted by (C)どじょう家族


ハンゲショウ(Saururus chinensis (Lour.) Baill.)
ハンゲショウ(Saururus chinensis (Lour.) Baill.) posted by (C)ドラ猫


                 ハンゲショウ(Saururus chinensis (Lour.) Baill.)
ハンゲショウ(Saururus chinensis (Lour.) Baill.) posted by (C)ドラ猫


ムクゲ(Hibiscus syriacus L.)
ムクゲ(Hibiscus syriacus L.) posted by (C)ドラ猫


陰暦の5月
皐月(サツキ)、 早苗月(サナエヅキ)、稲苗月、 雨月、 鶉月、 梅色月、 啓月、 啓明、 建午月、 早稲月、 、 写月、 授雲月、 田草月、 多草月、 橘月、 梅月、 吹喜月、 浴蘭月

櫻のサは、古語「さ」=稲(サ)の神の座(クラ)からとされ、皐月のサも、耕作を意味する古語「さ」から、稲作の月として「さつき」になったとされる。
早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され、「さつき」になったとする説もあるが、「早苗」の「さ」も耕作の「さ」が語源とされるところから、漢字「皐」には、「神に捧げる稲」という意味があるため、皐月が当てられたとする説がある。

陰暦の7月
秋染月(あきそめづき)、 秋初月(はつあきづき) 、女郎花月、 建申月、 親月、 相月、 七夕月(たなばたつき)、 桐月(とうげつ)、 七夜月、 否月、 文月(ふみづき)、 文披月(ふみひらづき)、 愛逢月(めであいづき)、 蘭月、 涼月(りょうげつ)


Saururus chinensis (Lour.) Baill.  ハンゲショウ 標準 
Hibiscus syriacus L.  ムクゲ 標準 
Pinellia ternata (Thunb.) Breitenb.  カラスビシャク 標準 
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2009年7月3日).

草の花は[備忘録]


清少納言枕草子」第67段に「草の花」がある。

草の花は、なでしこ。唐のはさらなり、大和のもいとめでたし。をみなへし。桔梗。あさがほ。かるかや。菊。壷すみれ。龍膽は、枝ざしなどもむつかしけれど、こと花どものみな霜枯れたるに、いとはなやかなる色あひにてさし出でたる、いとをかし。また、わざととりたてて人めかすべくもあらぬさまなれど、かまつかの花らうたげなり。名もうたてあなる。雁の来る花とぞ文字には書きたる。かにひ【不詳】の花、色は濃からねど、藤の花といとよく似て、春秋と咲くがをかしきなり。

 萩、いと色ふかう、枝たをやかに咲きたるが、朝露にぬれてなよなよとひろごりふしたる、さ牡鹿のわきて立ち馴らすらんも、心ことなり。八重山吹。
 夕顔は、花のかたちも朝顔に似て、いひつづけたるに、いとをかしかりぬべき花の姿に、実のありさまこそ、いとくちをしけれ。などさはた生ひ出でけん。ぬかづきなどといふもののやうにだにあれかし。されど、なほ夕顔といふ名ばかりはをかし。しもつけの花。葦の花。

 これに薄を入れぬ、いみじうあやしと人いふめり。秋の野のおしなべたるをかしさは薄こそあれ。穂さきの蘇枋にいと濃きが、朝霧にぬれてうちなびきたるは、さばかりの物やはある。秋のはてぞ、いと見どころなき。色々にみだれ咲きたりし花の、かたちもなく散りたるに、冬の末まで、かしらのいとしろくおほどれたるも知らず、むかし思ひ出顔に、風になびきてかひろぎ立てる、人にこそいみじう似たれ。よそふる心ありて、それをしもこそ、あはれと思ふべけれ。


【唐のなでしこ=セキチク

セキチク (Dianthus chinensis L.)
セキチク (Dianthus chinensis L.) posted by (C)ドラ猫


【大和のなでしこ=カワラナデシコ

                   カワラナデシコ(Dianthus superbus L. var. longicalycinus (Maxim.) Williams)
カワラナデシコ(Dianthus superbus L.var.longicalycinus (Maxim.) Williams) posted by (C)ドラ猫


【をみなへし=オミナエシ

オミナエシ(Patrinia scabiosaefolia Fisch.)
オミナエシ(Patrinia scabiosaefolia Fisch.) posted by (C)ドラ猫


【桔梗=キキョウ】

                    キキョウ(Platycodon grandiflorus (Jacq.) A.DC.)
キキョウ(Platycodon grandiflorus (Jacq.) A.DC.) posted by (C)ドラ猫


【あさがほ=アサガオ


アサガオ(pomoea nil (L.) Roth)
アサガオ(pomoea nil (L.) Roth) posted by (C)ドラ猫


【かるかやオガルカヤ又はメガルカヤ、近頃なら】

                    メリケンカルカヤ(Andropogon virginicus L.)
メリケンカルカヤ(Andropogon virginicus L.) posted by (C)ドラ猫


【菊=キク】

キク(Chrysanthemum morifolium Ramat.)
キク(Chrysanthemum morifolium Ramat.) posted by (C)ドラ猫


【壷すみれ=ツボスミレ】

         ツボスミレ(Viola verecunda A.Gray)
ツボスミレ(Viola verecunda A.Gray) posted by (C)ドラ猫



【龍膽=リンドウ】

083 ハルリンドウ
083 ハルリンドウ posted by (C)ぶどう



【かまつかの花=ハゲイトウ

ハゲイトウ(Amaranthus tricolor L. subsp. tricolor)
ハゲイトウ(Amaranthus tricolor L. subsp. tricolor) posted by (C)ドラ猫


【かにひの花=不詳】なのだが、かにひの花=蟹緋の花から、長谷川幸子女史の枕草子「かにひの花」考を支持したい。女史の「A Study on "Flower of Kanihi" in Makura-no-Soshi」国立情報学研究所 CiNii 本文PDFを参考に、仙翁花が、近いように思えてならない。
花の色が、蟹緋であること。又フジモドキの花と形が似ていることがあげられる。現在は不詳ということではある。
尚、フジモドキは、江戸時代初期に導入をされたとされてはいるが、正倉院宝物の中にフジモドキの花蕾である芫花(ゲンカ)がみられることから、古くから持ち込まれていた可能性も残る。

花園大学國際禅学研究所
五山文学研究室『仙翁花 ―室町文化の余光― 』

富山中央植物園だより(2003−4P)

このオグラセンノウの名前に引っかかりを覚える。昔の仙翁花が、如何なるものなのかは色々な著書で書かれてはいるのだが、オグラセンノウは湿原に生育する多年生草本とされ、本草図説には記載をされているようだ。
しかし、「1903年熊本県阿蘇で採集された標本に基づき、牧野富太郎氏が新種として記載した。この際、古書である本草図説に掲載されていた植物に当てはめ、オグラセンノウの名を付けた」とされてはいるが、オグラの名前が何処から付けられたものなのか。仮に「小倉山の仙翁花」とする意味で名づけられたのあるならば、可能ではあるが、生育が、阿哲や阿蘇の狭い地域であるならば植生が少々違う(阿哲は、石灰岩地域を含む堆積岩の地層)ようにも思える。阿哲は、石灰岩地域は遺存種や固有種が多く分布することでも知られている。植物の分布上、興味ある地域として、古くから知られていて固有種も多くみられる。 前川文夫氏が、「阿哲地域」という、植物分布区系を提唱までしている地域である。

牧野標本館タイプ標本データベース
http://74.125.153.132/search?q=cache:http://taxa.soken.ac.jp/makinodb/makino/prep_j/MAK179542.html

本草図説
http://webarchives.tnm.jp/pages/zufu/list02.html




オグラセンノウ(Silene kiusiana (Makino) H.Ohashi et H.Nakai)
オグラセンノウ(Silene kiusiana (Makino) H.Ohashi et H.Nakai) posted by (C)ドラ猫


                    マツモトセンノウ(Silene sieboldii (Van Houtte) H.Ohashi et H.Nakai)
マツモトセンノウ(Silene sieboldii (Van Houtte) H.Ohashi et H.Nakai) posted by (C)ドラ猫


フジモドキ(Daphne genkwa Siebold et Zucc.)
フジモドキ(Daphne genkwa Siebold et Zucc.) posted by (C)ドラ猫


【ガンピ】を雁皮とした場合


ガンピ(Diplomorpha sikokiana (Franch. et Sav.) Honda)
ガンピ(Diplomorpha sikokiana (Franch. et Sav.) Honda) posted by (C)ドラ猫


【ガンピ】を岩緋と知ら場合

岩緋の色見本
http://www.nsknet.or.jp/~shoichi/iwairo118.htm
http://www.reino-web.com/home/iwaenogu/shin.html


ガンピセンノウ(Silene banksia (Meerb.) Mabberly
ガンピセンノウ(Silene banksia (Meerb.) Mabberly posted by (C)ドラ猫


【萩=ヤマハギヤマハギの栽培品が、ミヤギノハギとされる。

ミヤギノハギ(Lespedeza thunbergii (DC.) Nakai)
ミヤギノハギ(Lespedeza thunbergii (DC.) Nakai) posted by (C)ドラ猫


八重山吹=ヤエヤマブキ

ヤエヤマブキ(Kerria japonica (L.) DC. f. plena C.K.Schneid.)
ヤエヤマブキ(Kerria japonica (L.) DC. f. plena C.K.Schneid.) posted by (C)ドラ猫


【夕顔=ユウガオ】

ユウガオ(Lagenaria siceraria (Molina) Standl. var. hispida (Thunb.) H.Hara)
ユウガオ(Lagenaria siceraria (Molina) Standl. var. hispida (Thunb.) H.Hara) posted by (C)ドラ猫


【しもつけの花=シモツケ

シモツケ(Spiraea japonica L.f.)
シモツケ(Spiraea japonica L.f.) posted by (C)ドラ猫


【葦の花=ヨシ】

ヨシ(Phragmites australis (Cav.) Trin. ex Steud.)
ヨシ(Phragmites australis (Cav.) Trin. ex Steud.) posted by (C)ドラ猫


【薄=ススキ】

ススキ(Miscanthus sinensis Anderss.)
ススキ(Miscanthus sinensis Anderss.) posted by (C)ドラ猫


Silene banksia (Meerb.) Mabberly  ガンピセンノウ 標準 (別名:ガンピ)
Silene bungeana (D.Don) H.Ohashi et H.Nakai  センノウ 標準  ()
Silene fulgens (Fisch. ex Spreng.) E.H.L.Krause  エゾセンノウ 標準 ()
Silene gracillima Rohrb.  センジュガンピ 標準 ()
Silene miqueliana (Rohrb.) H.Ohashi et H.Nakai f. plena (Makino) H.Ohashi et H.Nakai  ザクロガンピ 標準 
Silene sieboldii (Van Houtte) H.Ohashi et H.Nakai  マツモトセンノウ 標準 
Silene sinensis (Lour.) H.Ohashi et H.Nakai f. verticillata (Makino) H.Ohashi et H.Nakai  クルマガンピ 標準 

Pemphis acidula G.Forst.  ミズガンピ 標準 

Daphnimorpha kudoi (Makino) Nakai  シャクナンガンピ 標準 
Diplomorpha albiflora (Yatabe) Nakai  ミヤマガンピ 標準 
Diplomorpha ganpi (Siebold et Zucc.) Nakai  コガンピ 標準 
Diplomorpha pauciflora (Franch. et Sav.) Nakai  サクラガンピ 標準 
Diplomorpha pauciflora (Franch. et Sav.) Nakai var. yakushimensis (Makino) T.Yamanaka  シマサクラガンピ 標準 
Diplomorpha phymatoglossa (Koidz.) Nakai  オオシマガンピ 標準 
Diplomorpha sikokiana (Franch. et Sav.) Honda  ガンピ 標準 
Diplomorpha trichotoma (Thunb.) Nakai  キガンピ 標準 
Diplomorpha trichotoma (Thunb.) Nakai f. pilosa Hamaya  ウスゲキガンピ 標準 
Diplomorpha x ohsumiensis (Hatus.) Hamaya  タカクマキガンピ 標準 
Diplomorpha x ramulosa Hamaya  ミトガンピ 標準 
Stellera chamaejasme L.  クサナニワズ 標準 
Wikstroemia pseudoretusa Koidz.  ムニンアオガンピ 標準 
Wikstroemia retusa A.Gray  アオガンピ 標準 

米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2009年7月1日).

イワタバコ[今日の一輪]


タバコに似た葉をもつので「岩煙草」と名付けられたとされる。

イワタバコは、神奈川県内では、丹沢から箱根周辺で見られるがよく似たケイワタバコは、藤沢や鎌倉でも見られる。丹沢や箱根周辺では個体数が少なくなるようだ。

過去にケイワタバコは、江ノ島にも自生をしていたのだが、今はどうだろうか?

北鎌倉の東慶寺建長寺浄智寺に咲くイワタバコのニュースが毎年6月初旬の伝えられるのだが、自生のものならケイワタバコの可能性が非常に高いはずである。(はっきり言うとケイワタバコなのです)

仮に、イワタバコであったなら移植をされたものと考えるのが自然であろうか。
神奈川植物誌でも鎌倉でのイワタバコの自生は認められてはいないのである。

京都の美山・芦生原生林では、イワタバコとなる。
漢名を苦苣苔(くきょたい)といい、山菜としても知られている。味は山菜らしい味ということにしておこう。
地方名ではヤマジシャ(山萵苣)、イワジシャ(岩萵苣)、イワタカナ(岩高菜)、イワナ(岩菜)、タキジシャ(滝萵苣)などがある。

いつも感じるのだが、なぜ今まで生育をしていたものを増やそうとしないのだろうか?
「同じようなもので誤魔化す」という言い方は失礼に当たるのだろうが、どうも納得がいかない。
神奈川の河川でも酒匂川は、ヤマメとアマゴが混生する川であり、酒匂川以東はヤマメが生育をし、以西はアマゴが生育をする。今は無頓着な漁業組合が、釣れ易い種を加減な形で放流をしているのが実情である。

自分がよく出かけた京都の美山川(由良川源流)でも同じようなもので、一山京都市内寄りの上桂川が、本来ならアマゴの川で美山川がヤマメの川であった。
しかし、生育のしているはずもないアマゴを放流をしてしまっている。これは、釣り易いアマゴを放流した方が釣り客が増えるという単純な理屈からである。


イワタバコ(Conandron ramondioides Siebold et Zucc.)
イワタバコ(Conandron ramondioides Siebold et Zucc.) posted by (C)ドラ猫


ケイワタバコは、花茎や葉裏などに毛を密生している。花期が普通のイワタバコより約1ヶ月早いのが普通なのだが、イワタバコを鉢植えのした場合は、イワタバコもケイワタバコもさほど花期は変わらないことを考えると、ケイワタバコが低山・低地に多く見られ、イワタバコがケイワタバコより高地に生育をすることに起因するものと思われる。基部が左右非対称の葉を2枚以上見られ毛が疎生する程度ではケイワタバコとはよべないという。分布域は、千葉県南部から静岡県東部の太平洋側とされている。

過去に栽培をされたものであるが、桃色と白色のケイワタバコが売られていたが、どうも手を出す気にはなれなかったのを思い出す。

ケイワタバコ(Conandron ramondioides Siebold et Zucc. var. pilosus Makino)
ケイワタバコ(Conandron ramondioides Siebold et Zucc. var. pilosus Makino) posted by (C)ドラ猫

明確ではないが、ヤマジシャとよばれていることから、万葉集の「山萵苣 白露重 浦經 心深 吾戀不止」
「山ぢさの、白露重み、うらぶれて、心も深く、我が恋やまず」と柿本人麻呂が詠んでいる山萵苣が、このイワタバコではないかとされている。
山萵苣が、白露に濡れ重たく垂れるように、ションボリ項垂れながらも恋焦がれている訳で内容的にもは間違いはなさそうである。しかし萵苣は乳草からの訛化とされているためはっきり断定は出来ない。尚、乳草とは茎や葉を切った時に白い汁が出るものをさす。(ノゲシをさす場合もある)


Conandron ramondioides Siebold et Zucc.  イワタバコ 標準 
Conandron ramondioides Siebold et Zucc. f. leucanthus (Nakai) Okuyama  シロバナイワタバコ 標準 
Conandron ramondioides Siebold et Zucc. var. pilosus Makino  ケイワタバコ 標準 

米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2009年6月25日).

めぐみ[独り言]


 日本帝国バンクから「社団法人時事画報社」が、6月1日に倒産を伝える記事が載っておりました。

いつか、この「社団法人時事画報社」の倒産記事を書こうと思ってはいたのだが、忙しさに感けてエントリーをせずにいた。

この社団法人時事画報社は、カメラ・写真とも縁が深く、「プロカメラマンのためのPhotoShop暗室テクニック」等の書籍を発刊をしたり、内閣府所管の社団法人として運営をされていた会社で「平成20年版経済財政白書」「平成20年版国民生活白書」などの定期刊行物を手がけた会社であった。

また、北朝鮮拉致問題を手がけたカギ【めぐみ】を制作・配信をした会社としても知られている。これは、倒産をしてHPが閉鎖をされる前にダウンロードをしておいたものである。

内容については、政府の意向が入れられていることは否めまないが、「社団法人時事画報社」が負債5億円で倒産をすると言う事は、政府が拉致問題から興味を失ったか政策転換をしたとしか思えない。
補正予算の国営漫画喫茶が、「めぐみ」を買い取るかリースと言う形にすれば済む話であろう。

拉致問題に関しては、「家族会」と「救う会」との間の問題も取りざたをされているが、詳しい事情は、自分にはわからない。が、はっきり言えることは、政府の対北朝鮮政策が失敗だったと言う事である。

知人の新聞記者には失敗の理由もある程度は聞き及んでいる。言い方は的確ではないとは思うが、対北朝鮮を考えるといつも、「生物多様性」と言う言葉を思い出してしまう。

このブログでは、政治向きの記事を書くことは、二度とないとは思うが、PCが壊れた場合、ダウンロードをするべき会社が無いという事情を加味しご勘弁いただきたい。

生物多様性国家戦略と言うものがある。この生物に人間を置き換えると、人間が生物としての立ち位置がもっと明確になるのではないだろうか。


ネジバナ[今日の一輪]


毎年ネジバナが咲く野原がある。
今年も例年のように咲きだしたのだが、昨年より増えたような気がする。
花色の濃い個体や薄い個体があるようなのだが、ここの個体は総じて大きくはならないようだ。近所でもう一箇所咲く箇所があるのだが其処の個体は、皆異様に長く(大きく)なるのだが、毎年同じ種なのか迷う。
ラン科なのだが、YListを見る限りでは同じ種ということのようだ。



陸奥の しのぶもぢずり 誰ゆゑに みだれそめにし 我ならなくに」
ただし、ここでのもぢずり は、捩摺ではなく戻摺りでありネジバナではないことは確かなようだ。



        ネジバナ(Spiranthes sinensis (Pers.) Ames var. amoena (M.Bieb.) H.Hara)
ネジバナ(Spiranthes sinensis (Pers.) Ames var. amoena (M.Bieb.) H.Hara) posted by (C)ドラ猫


別名で、モジズリ(捩摺)、モジバナ(捩花)、ヒダリマキ(左巻)、シンコバナという名がみられる。



         ネジバナ(Spiranthes sinensis (Pers.) Ames var. amoena (M.Bieb.) H.Hara)
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Spiranthes sinensis (Pers.) Ames var. amoena (M.Bieb.) H.Hara  ネジバナ 標準 
Spiranthes sinensis (Pers.) Ames var. amoena (M.Bieb.) H.Hara f. autumnus H.Tsukaya  アキネジバナ 標準 
Spiranthes sinensis (Pers.) Ames var. amoena (M.Bieb.) H.Hara f. gracilis F.Maek.  ヤクシマネジバナ 標準 
Spiranthes sinensis (Pers.) Ames var. sinensis  ナンゴクネジバナ 標準 

米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2009年6月15日).