紫式部・小紫・濃紫・白式部[季節]


「おほかたの秋のあはれを思ひやれ月に心はあくがれぬとも」
詞書は「又おなじすぢ、九月、月あかき夜」となる。


源氏物語の作者として有名な平安時代・中期の女性歌人(作家)である紫式部であるが、生年については諸説ある。藤原北家の出で、女房名は「藤式部」、「式部」は父が式部大丞だったことに由来。

藤原兼輔の曾孫、雅正の孫、藤原為時と母・摂津守藤原為信女の間に生まれた次女となる。
兄の惟規、娘の賢子(大弐三位)も勅撰歌人として知られている。

著書として「源氏物語」・「紫式部日記」があり、自撰とされる「紫式部集」がある。

紫式部の墓と伝えられるものが、京都市北区紫野に存在をするが、すぐ近くの紫竹に仕事で出かけることがあったこともあり、何度かたずねたことがある。

近頃、戦国武将にあこがれる女性が多いそうな。それは、最近の男性がだらしなくなったことと取るべきなのだろうか。



憂き身世にやがて消えなばたづねても草の原をばとはじとや思ふ




花の名は、日本名紫式部、漢名は紫珠という。

よく見かけるのは、コムラサキ(小紫)がほとんどで、違いは葉の鋸歯の部分で、コムラサキは、半分程度までしかなく、半分以上〜葉全域に見られる。紫式部は、日本全土に分布をしていた。

湘南でもムラサキシキブ紫式部)とオオムラサキシキブ(大紫式部)の自生が見られる。



シロシキブ(Callicarpa japonica Thunb. f. albibacca H.Hara)
シロシキブ(Callicarpa japonica Thunb. f. albibacca H.Hara) posted by (C)ドラ猫




     コムラサキ(Callicarpa dichotoma (Lour.) K.Koch)
コムラサキ(Callicarpa dichotoma (Lour.) K.Koch) posted by (C)ドラ猫



コムラサキ(Callicarpa dichotoma (Lour.) K. Koch)
コムラサキ(Callicarpa dichotoma (Lour.) K. Koch) posted by (C)ドラ猫


         
               ムラサキシキブ(Callicarpa japonica Thunb.)
ムラサキシキブ(Callicarpa japonica Thunb.) posted by (C)ドラ猫



Callicarpa japonica Thunb.  ムラサキシキブ 標準 
Callicarpa japonica Thunb. f. albiflora Moldenke  シロバナムラサキシキブ 標準 
Callicarpa japonica Thunb. f. angustata (Rehder) Ohwi  ナガバムラサキシキブ 標準 
Callicarpa japonica Thunb. f. microcarpa (Nakai) Ohwi  コミノムラサキシキブ (temp.) 標準 
Callicarpa japonica Thunb. var. luxurians Rehder  オオムラサキシキブ 標準 
Callicarpa japonica Thunb. var. taquetii (H.Lév.) Nakai  コバムラサキシキブ 標準 
Callicarpa x shirasawana Makino  イヌムラサキシキブ 標準 
Callicarpa dichotoma (Lour.) K.Koch  コムラサキ 標準 
Callicarpa dichotoma (Lour.) K.Koch f. albifructa Okuyama  シロミノコムラサキ 標準 
Callicarpa parvifolia Hook. et Arn.  ウラジロコムラサキ 標準 
Callicarpa shikokiana Makino  トサムラサキ 標準 

米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2009年9月22日).