款冬華[行事]
あすは小寒から数えて15日目にあたり二十四節気の1つ「*大寒」とされている。
子供の頃の記憶なのだが、この季節に「*寒念仏」を唱えた僧が回ってきていたような記憶がある。
この寒の季節よく立ち寄ったお寺に大原の勝林寺があった。
勝林寺は、大原問答で有名なのだが、「*天台声明」道場としても知られているお寺である。
ここ十年以上は立ち寄る機会を作ることが出来なく、現在でも天台声明道場とされているのかは不明である。
雪の日に勝林寺から聞こえてくる声明は別世界を作りだしていた。
この勝林寺のすぐ横を流れる川を呂川と律川という。
声明をうまく唱えられない事を「*呂律」が回らないと言うのだが、一般に言われる呂律が回らないという言葉はここ川からの由来だとされている。
もっとも雪の季節に大原に立ち寄る理由は、八瀬から比叡山の人工スキー場へよく出かけていたからなのだが、今はススキの原になってしまっているようだ。
「*款冬華」と書いて「かんとうはなさく、ふきのはなさく」と読ませているのだが、蕗の花が咲き出すと意味合いなのだが漢名で「款冬」とはフキタンポポをさすとされ本来なら「蜂鬪菜華」とするべきかも?
Petasites japonicus (Siebold et Zucc.) Maxim. フキ 標準
米倉浩司・梶田忠 (2003-) 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList),http://bean.bio.chiba-u.jp/bgplants/ylist_main.html(2009年1月19日).