河津櫻[今日の一輪]


関東に住む人間であるならば伊豆に河津と言う地名がある事はご存知だと思う。
関西から伊豆の下田へ修善寺を横に見ながら狩野川沿いに天城峠(ループ橋)を過ぎ海が見えたところが河津である。

この天城峠修善寺側(駿河湾側)では、よく雪が降った。
天城峠を越えて河津側(相模湾側)へ出ると不思議な事に雪はなくなっている。

伊豆半島でも天城の周辺では西と東では随分天気、気温が異なると言う事なのだろう。

遺伝子研究所の河津櫻に関する記述を引用をさせていただくと

.................ここから引用.................................


原木は伊豆半島賀茂郡河津町田中の飯田氏の庭先にある。家の人たちの話によると、先代が近くの山中に咲いているものを見つけ移したと言う。樹形は傘状で、樹皮は紫褐色。萼筒、萼片の鋸歯、花序、花心の帯色、弁の先端の切れ込み、花色などから推察して「オオシマザクラ」と「ヒカンザクラ」の中間的性質を表現している。恐らく「早咲きのオオシマザクラ」と「ヒカンザクラ」との間に自然交雑品として生まれたものではないかと考えられる。葉は倒卵状楕円形で裏面は淡緑色、表裏共に無毛、縁には、先端が芒状の単鋸歯がある。花色は内側より外側が濃く、弁の縁には濃い色が残るので花色が濃く感じる。盛花期を過ぎると花心が赤味を帯びる。萼片の基部には2−3片の鋸歯がある。

...................ここまで引用................................

画像の「*河津桜」は、神奈川県の湘南で2009年1月24日のものである。今年湘南の自宅近くで一番早く咲いた河津櫻である。

近所一キロ以内に4箇所5本の「*カワズザクラ」が植えられているのだが、毎年一番早く咲く櫻は異なる。

湘南での「*河津櫻」の開花は自分が見る限りでは2008年が2月8日、2007年は2月10日だった。
今年は異常に早いように思う。

桜の開花には、「休眠打破」が必要でこれは冬の寒さ必要で寒さを桜が感じて桜が目を覚まし成長し開花をする。

河津は、かわづ(カワヅ)で変換をされる。
かわず(カワズ)では、河津とは変換をされない。
ところが、河津桜と書いてカワズザクラとルビがふられているものしか見かけない。何故だろう?


カワズザクラ(Prunus lannesiana Wils. cv. Kawazu-zakura)
カワズザクラ(Prunus lannesiana Wils. cv. Kawazu-zakura) posted by (C)ドラ猫



カワズザクラ(Prunus lannesiana Wils. cv. Kawazu-zakura)
カワズザクラ(Prunus lannesiana Wils. cv. Kawazu-zakura) posted by (C)ドラ猫


学名はYListで見つけられなかったため遺伝子研究所のものを参考にした。
カワズザクラ(Prunus lannesiana Wils. cv. Kawazu-zakura)


遺伝子研究所
http://www.genetics.or.jp/Sakura/htmls/kawazuzakura.html